株式会社Schoo「フリーランスになってみてどうですか」フォローアップ

概要

2021年11月26日(金)に開催した株式会社 Schoo様の生放送番組「フリーランスになってみてどうですか」にたじまちはるがゲスト出演しました。
このページでは、イベントのフォローアップとして、メッセージや答えきれなかった質問への回答、補足などをまとめています。

授業概要 2021年、フリーランスとして働く人が増えています。「働き方改革」が話題になった2019年以降、フリーランスや副業/複業など、就業の選択肢が広がりました。コロナ禍の中で収入が減少したフリーランスの方もいる一方、ギグワークなど新しい選択肢も生まれる中で、あなたが納得できる働き方としてフリーランスという選択肢はアリかナシか考えてみませんか。

メッセージ

フリーランスになってみてどうですか」にゲスト出演した、デザイナーのたじまちはるです(@DesignHumore)。ご参加ありがとうございました。
皆さんとの掛け合いのおかげで、楽しくてあっという間の1時間でした!私自身がいろんな視点や学びを得ることができ、時間が足りなく感じるぐらいでしたが、少しでも皆さんのお役に立てるお話をできていたら幸いです。
Schooに登録されている方であれば、アーカイブの視聴も可能です。ぜひご覧ください。

質問と回答

Q1.税金などの事務処理についても知ってみたいです。

税金については、会計ツールを使っているので苦労したことはほぼないです!私はfreee株式会社の「freee」というクラウド会計ソフトを使っています。
個人で店舗を持って運営されているお客様にご紹介すると、会計ソフトをパッケージで買ってインストールして…といったイメージを持つ方もおられるのですが、ウェブ上で使えるウェブサービスです。
他にも会計ソフトはいろいろあるので、ご自身で調べられると自分に合うものが見つかるかと。
また、フリーランスのお金周りの話については下記の書籍もマンガでわかりやすく学べるのでおすすめです!

Q2.市場価値とのギャップについても知ってみたいです。

こちらはセミナー中にお応えしたので、詳しくは割愛します。クライアントさんの中にはデザインという言葉が全てを担うように考える方もおられたので、立ち位置を明確にする工夫は必要不可欠でした。

Q3.フリーランスのネガティブな面はなんですか?

自分で会計や、仕事の取得をするというところをネガティブに捉える方もおられますね!それが楽しいとも言えます。会社員時代は知り得なかったお金の仕組みや、自分の価値を知ることは楽しいです。
お金については「今まで、こんな制度を知らず生きてきたのか...!」と頭を抱えることも多かったです。(それを知れたことが嬉しいです!)ので、ネガティブにするかどうかはその方次第です。

Q4.仕事の取り方を知りたいです。

セミナー中にお応えした、SNSやブログでの発信についてお話ししました。
発信は2パターン。1.私の近くの方へ「深める」ビジネスにつながる発信。多くの人に届ける必要もPVも不要。独自性を伝える、私である意味を伝える。2.私の遠くへ「広げる」認知につながる発信。話題のプラットフォームで、話題のネタを発信する。大きなセミナーの感想も誠実に書くと参加者や登壇者に伝わり、広がりと繋がりがうまれる(かも)
もう一点補足します。
社会人向けスクールで、アプリケーションの使い方を教える中で「できることは自分でやりたいが、難しいことはプロにやってほしい」と言われて依頼を受けることも多かったです。このようなビジネスモデルに現在興味が深く、皆さんにも何かのヒントになれば…と追記しました。

Q5.薄利多売スタイルは良くないですか?

ご自身が不幸でなければ悪いとは思いません! ただ、不思議なことに、安い金額でたくさん!というお客様より、それなりの価格でも価値を見出してくださるお客様の方が一緒に作り上げたり、新しい提案をしやすい(追加の予算・時間も検討してくださる)場合が多いな〜と個人的に感じています。

Q6.仕事がない時、安くて大変そうな仕事がきたら、請けた方がいいですか?

セミナー中に答えましたが、補足させてください。

アルバイト以下の時給になるなら、アルバイトする

アルバイト以下の時給になりそうなら、アルバイトしつつ自分の分析、制作、発信する時間に回したほうが幸せかもしれません。そんなのフリーランスじゃなくフリーターじゃん!とか、そんな意見も聞きますが、気にしなくていいと私は考えます。自分のために生きてください。

スキルを得られる、今後の仕事につながるなら請ける

スキルを得られる、お金以上の価値を感じる(この分野の仕事をしておくと後につながる)といった場合は請けて趣味の制作より、仕事で行う制作の方が実務で生まれるトラブルや表現、人との業務上のコミュニケーションと向き合えます。
やりたくないことのために、やりたくないことはしないで良いが、やりたいことのためなら、やりたくないこともがんばった方が欲しいものを得やすいと考えます。

Q7.報酬は時間報酬がいいの?固定報酬は悪いの?

当日の話の流れで、今は私が時間報酬にしていてとても楽。とお伝えしたことにより固定報酬が否定的な雰囲気になりました!すみませんでした!固定報酬も提示することはあります!固定報酬は悪くありません。
デザインが早く作れる技術も価値です。固定報酬は早く制作したぶんだけ、時間換算で見ると報酬が上がります。
ですが、経験上「修正(という名の再制作)を見積もりの金額通り追加報酬なしでやって欲しい」とか、細部の要件が部分的に決まってない...などの抜け漏れが出るなど、小さいトラブルの積み重ねも発生します。完璧に案件をスコーピング(要件の見通し)ができない限り、固定報酬は避けています。
もし固定報酬を望まれたり、全体にかかる見積もりを望まれた場合、固定報酬に加えて修正がある場合は時間報酬で追加料金をいただく...などの仕組みをお伝えしています。
この考えは下記の本から学びました。
クリエイティブな仕事をしている君へ。今日からはじめるワーク・シフト:クソ野郎にならずによい仕事をする方法
 
また、報酬については下記の本を2年に一度更新して買うことで、価格感を意識しています。
全国の制作会社の価格や、カテゴリごとの最頻値などを調査した書籍です。ちょっとお高いですが私にはお金以上の価値を感じる一冊です。
 

補足

1.序盤に出たフリーランスのグラフみたいなやつはどこなのか

「フリーランス実態調査結果」(令和2年5月 内閣官房日本経済再生総合事務局)
こちらです!

2.著書はどこで買えますか

リンクを貼っておきます。
 
黒田さんのライフピボットもリンクを貼っておきます。

3.ねこっちさんがグラレコをしてくださったのでご紹介します


最後に

フリーランスはあなたが選んだ人生の道。楽しくやればいい!

今回のイベントで皆様の疑問やお悩みに触れることができ、とても勉強になりました。
働き方改革で副業を認める流れが生まれ、会社員だけど副業をするため個人事業主になる、個人事業主だけど会社に所属し活動する、そんな働き方も見かける世の中です。
フリーランスという言葉の定義はあれど、いろんな働き方の形に発展してもいいと私は考えます。
対談中にお話ししましたが「スキルを得ないと仕事が...」という悩みは、会社員も同様です。学ばないと将来困るかもしれません。みんな同じなら、どんな自分がより楽しく、幸せに生きるためにやりたいこと仕事に関わらずどんどん書き出して、それができる形(スキルや環境)を目指していきましょう。自分のために楽しく生きましょう。
フリーランスしかり、自分の仕事しかり、自分で決めて動くことができる自分の人生です。
家族、プライベート、仕事、恋人、あなたが一番大事にするカテゴリを、あなたのために大事にしてください。
 
楽しい時間をありがとうございました。
また、登壇の機会をいただけることや、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
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