Schoo #学び方を学ぶ 第3回 フォローアップ
概要
本シリーズでは「覚える・活かす・続ける」をテーマに、脳のしくみや感覚の使い方、継続のコツなどを扱いました。
ここでは授業内外で寄せられた質問と回答、授業で伝えきれなかった補足解説、そして受講者の声やSNS反応をまとめています。
目次
イベントについて
本イベントは3回通して1000名の事前登録と、その登録を超えるご参加のあった学び方自体を学ぶためのセミナーです。
概要(申込ページより)
やる気より、感覚と仕組みに頼る― 脳と体を整えて、習慣に変えるコツ ―勉強を続けるには「意志力」よりも「仕組み」がカギ。本回では、習慣化の心理学や脳と身体の整え方、時間の使い方などを通じて、学びを生活に組み込む方法を紹介します。やる気に頼らず続けられる環境をつくることで、自然と学びが定着。モチベーションに波がある人、続けるのが苦手な人にこそ届けたい回です。仕組み化することで、学びが「気合」ではなく「日常」に変わります。
ターゲット
- 勉強や習慣が長続きしない人
- タスク管理や時間の使い方に課題を感じている方
- 部下や子どもの「続ける力」を育てたい教育・育成担当者
受講後の成長
- 学びを続けるための「仕組み」がつくれるようになる
- 習慣化や時間管理の実践的な方法を身につけられる
- モチベーションに頼らず、行動が継続できるようになる
メッセージ
第3回では、第1回「脳が情報を認知し記憶する流れ」と第2回「人それぞれに合った学習のコツ」を踏まえ、「わからないことを分析したり学びを継続したりできなければ意味がないのでは?」という私の心の声を、形にしました。自分自身の「できない」を分析するコツや、その人に合った学び方について、さまざまな視点からお話ししました。
当日のプロモーション用の写真
収録前に撮影した写真と、スタッフの方々との集合写真です(動画には映りませんでしたが、全員がお髭をつけてくださいました!)。


参加者の方からの質問と回答
ロジックツリーだと、色々な深掘りができるとは思いますが、深掘りし過ぎてどれがいいのか…?となります。特にそもそも論。 チョイスするための良い方法ありますか?
とても良い質問です。私の学校でも教えていることですが、「掘り下げを始める最初の問題設定」が表面的になっていないことが大切です。
たとえば「学習がうまくいかない」だと、表面的な手法しか出てきません。そうではなく「帰宅後、疲れていて学習の習慣化が難しい」のように具体的にしてください。
具体的にするには、ご紹介した質問カード方式で「現状」「わからないこと」「自分がどうなりたいか、どうして欲しいのか」を掘り下げてください。
掘り下げた後は、自分で解決できないことや課題に直結しないことは捨てる。そして広がったロジックツリーを「すぐできる」「継続してできる」「自分では解決できない問題」などに分類してください。
定期的に時間を区切って振り返ったり、立ち止まったりすることも大切です。私の学校ではこれを「工程管理で事前に時間を切る」と呼んでいます。
たじま先生は目標を立てる時、具体的な数字を設定されていますか。
物によります。セミナーなら、カテゴリとプラットフォームの直近の数字を分析して、集客と満足度の目標を立てます。
ただ、数字だけが大切とは思っていません。数字よりも、今まで取り組んでいないことを一つでも取り入れること、良かったことを継続することの方が重要です。
たとえば、集客と満足度は別物です。満足度が高くても、実際に取り組んだかどうか、その人の人生が良くなったかどうかは別の話。
私のセミナーでは「難しい内容もわかりやすく教えてもらえるので、わかった気になってしまう」というお言葉をいただきます(褒め言葉で言ってくださっているそうです!)。
ただし、それが必ずしもご本人のためになっているかはわかりません。全体の2〜4割に「やってみないとわからない」「少し難しい」と感じる内容が入っている方が、受講者のためになることもあります。
何が成功なのか、何を相手に与えたいのか——常に考えていますよ〜
自分を知る方法としてソクラテス風に無知を知るところから知るのはいいのでしょうか?
その通りだと思います。自分が知らないということを知っている——この視点は大切です。上記の話にもつながりますが、「私は受講者のその先を知らないから、一時的な結果だけで満足してはならない。次のステージでは『宿題』を残すことが必要かもしれない」といったことを考えています。
「自分はわかっていないかもしれない」「まだ今の仕事や日々の生活から改善したり学べることがあるはず!」——こうした視点を持ち続けると、学びが尽きず楽しくなります。
ぜひお仕事でも取り入れてみてください。
見聞きしたいろいろな手法を取り入れようとしたときに、合う合わないや出来る出来ないの見極め方についての考え方などについてよければお聞きしたい
「試しに一定期間やってみる」——それで合う合わないがわかります。
でも、それは望まれている答えではありませんよね。
過去にうまく続けられたこと、続けられなかったことを洗い出してみてください。すると「ご褒美が効果的」「時間を区切って追い立てる方がいい」「誰かに監視してもらう方がいい」など、自分に合った進め方のコツが見えてきます。
また、講義でもお話ししましたが、100todoを作って振り返るのも一つの方法です(詳しくはセミナーをご確認ください)。
「義務(やらないと)だと余計にやる気が出ないのですが…」
私もそうです。義務だとやる気が出ない場合は、義務でなくすのも一つの方法です。楽しく取り組む方法を考えてみたり、なぜ義務だとやる気がなくなるのかを分析したり、義務ではない取り組み方ができないか考えてみてください。
高度な質問して詰めるのが礼儀みたいに思ってる人達っていませんか?こわくて、いつも。。
確かにそういう場面、ありますよね。
質問の仕方にもいろいろな背景があるのかなと思っています。
高度な質問をされる方について
- その場が初学者向けだったり、基礎を大切にしている時間だということに、気づいていないのかもしれません
- もしかしたら、「こうしないと聞いてもらえない」と思い込んでいたり、知識を共有したい気持ちが先走ってしまっているのかもしれませんね
- ただ、間違いの指摘など、建設的な質問であれば歓迎したいですね
質問で相手を追い詰めるような場面について
- ご本人は気づいていないかもしれませんが、そういった雰囲気は場全体を緊張させてしまいますよね
- 他の方が「質問してみよう」という気持ちを持ちにくくなってしまうのは、少しもったいないなと感じます
- 質問される側も、心を開いて前向きに受け取るのは難しくなってしまうかもしれません
- もしかしたら、ご自身の中でモヤモヤしていることを解消したい気持ちが強いのかもしれませんね
- もし相手が改善してくれた場合、それはその方の器の大きさや優しさのおかげだと思います
- 周囲の方々がどう感じているかまでは、気が回っていないのかもしれません
まとめると
質問の内容自体が学びになるなら、それは受け取る価値があると思います。
ただ、私が講師をしている場では「学ぶ姿勢が整っていると、知識の吸収力も上がりますし、学校以外の場でも、周囲の方々から自然と助けてもらえることが増えますよ」とお伝えしています。
怖がる必要はまったくなくて、「今は少し緊張されているのかな」くらいに捉えて、良いところだけを吸収して、あとは気にしすぎなくても大丈夫だと思っています。
その他の重要なコメント・気づき
継続に関する気づき
- 目標だと止めてしまう。義務にすればやらざるを得ない
- 自分で言語化(可視化)してない目標って、本気で達成する気がない気がします
具体的な実践例
- リングフィットアドベンチャーの継続させようとさせる感すごかった
- 「毎日のノート書きのおかげかも。予定の達成できる様になったのは」
学びへの前向きなコメント
- 学ぶ→人生を豊かにする」
- 学ぶことはなんだか良い気分になりますね!
コメント・反応(Schooのコメント欄より)
良かったというコメント
サボる前提助かる
三段階のタスク管理とても参考になりました!できそうなところからやってみます!
頭でなんとなく思っていたことを計算して表にしたら、すごく改善点が分かりました
先日、シニア層の研修イベントに参加したのですが、その研修で『志を追求するために、思いを言語化する!』ということをやりました。今まで頭の中でモヤッとやりたいと思っていたことが明確になりました!
人間らしい意見がきけてとてもいいな。好感もてる
聴覚優位を生かしてアウトプットを増やします♪にゃあ
あまり難しく考えないで、将来の目標へ向けてコツコツ勉強していきます
小さな目標を継続的に! がんばれます! ありがとうございました!
や、ほんとスクーさんのおかげで色々成長できております、小さなことからコツコツと(できてない面ももちろんあるよ
このSchooさんの講義の受講を始めたのは自分のスキルアップが目的でしたが今は、違って来てますね
他にも多数の前向きなコメントをいただきました。取り組んでよかったです!
皆さんのチャット欄がどれだけ自分の励みになるか、計り知れないです。
改善点についてのコメント
60分かけてじっくり聴きたい授業です
とても嬉しいお言葉です!ただ、ある意味では改善点とも言えるかもしれません。
60分版もどこかでお話しできる機会があると嬉しいです。改善点としてのコメントではなかったことは理解していますが、今後の励みにしたくて取り上げさせていただきました。
資料・リンク集
今回のセミナーの参考書籍
購入できそうな物
絶版などで購入できない物
- ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」JesseJames Garrett(絶版です)
Schooの講義のご案内
Schooは月額登録で全ての講義を見放題というとてもお得なサービスです。
内容も幅広いため、ぜひ登録のご検討を。(無料登録でも、生放送を視聴可能です!)
今回はすでに登録済みの方に向けて、過去のセミナーをご案内します。
ぜひお楽しみください。
今回の3回コースをまとめたページ
今回登壇したSchooに、過去にも多数の出演をしております。ぜひ良かったらご確認ください。
講師ページ
2023年 年代別人気授業、2部門にランクインした配色セミナー
お気に入り数がもうすぐ2000に到達する「文章の編集とデザインの心地よい関係」
最後に
今回、3回のコース授業となりましたが、ご参加くださったみなさまありがとうございました!
いつもSchooの受講生のみなさんはリアクションがあたたかく、コメントでもたくさん評価してくださるので、とても感謝しております。
みなさんが学ぶ際の姿勢、質問、疑問、気づきにどれだけ学びをいただいているか、数字や言葉で表せないほどです。いつもご参加ありがとうございます。
また、登壇の声をかけていただけるように努力を続けて行きますので、引き続きどうぞよろしくお願いします。
