文章の編集とデザインの心地よい関係フォローアップ
Schoo主催のオンライン授業「文章の編集とデザインの心地よい関係」のフォローアップです。
質問への解答、今回のセミナーに関しての考え方、お世話になった方へのお礼などを記載しています。
第1回 2023.10.10 60min
第2回 2023.11.20 60min
目次
質問への回答
口頭で答えきれなかった質問にお答えしています。
Q1.色を絞るとあったのですが、新商品が4つの場合は?
当日、口頭では伝え難いところがあったので、画像で説明します。
応用になってしまうのですが、トーンを揃える(明度でコントロールできます)という手法を取ります。この場合は文章は無彩色にします。さらに、文字の大きさでコントラストをつけていきます。実際にどんな情報が入るかわからないので、ざっくりイメージのみとさせてもらいます。
誌面をスッキリさせたい場合は、縁にしてしまうという方法を取ることもあります。


今回のセミナーへの考え
今回のセミナーは再演(過去に行ったセミナーを再度やること)ではあるのですが、そのベースには下記のような取り組みがありました。
ヒアリング
「制作」におけるトラブルや悩み事、困っていることなどを下記の職種の方に過去に伺っていました。
- デザイナー
- ディレクター
- 企画営業
- エンジニア
課題の洗い出し
「制作」における課題と伝えたにも関わらず、多くの場合は「その手前」に課題があったのです
- 相手の情報を引き出すこと
- 何を伝えたいのか、どんな目的を達成したいのか、クライアントと定義すること
- 情報自体が整理されていないこと
- 何を根拠に、どんな情報を書き出すべきか
- コンテンツを設計すること自体が難しい
といった課題感がありました。
本当の意味で皆さんの力になれる講義へ
ここまでの課題を経て、課題の本質に触れたいと思うようになりました。良い原稿が最初から来るなら、書けるのであれば各職種の方々が困ることはないですが、それを語っても悩んでいる方の「ツラさ」は解消されないからです。
- 書き手目線の「文章の整理」(第一回)
- 読み手目線の「文章を落とし込むコツ」(第二回)
- 企画者/編集者目線の「文章の取捨選択を戦略で考える」(第二回)
といった流れを意識しました。
手法から課題の根っこへ
この流れは、第一回ではすぐ取り組める手法を軸にしています。手法は多くの書籍で得られるのですが、その手法を使って何かしよう!と思った時、ぶつかる課題こそ『実務で悩む』皆さんの課題なのだと思うのです。
第二回で、整理した文章をビジュアル化したらどうなるのか、どう考えると良いのか、そもそもどんな情報を載せるべきなのか、答えやヒントはあるのか。といった課題に触れています。
ぜひ、併せて楽しんでもらえると嬉しいです。
ご紹介
講義のきっかけをくださったお二人
今回の講義のきっかけをくださった、北沢 直樹さん(Twitter@naoki_kitazawa)、企画と進行をしてくださった江間 丈さん(Twitter@takeruema51)のご紹介をさせてください。
北沢さん(イラストレーター)
北沢さんは、AdobeExpressのアンバサダーであり、Adobe MAX 2022にも登壇されておられる、イラストレーターさんです。Schooにも出演なさっています。
江間さん(フリーアナウンサー)
江間さんはフリーアナウンサーで、Schooの講義の司会進行、企画なども担当されてます。
いつも私のわがままを聞いてくださり、受けて視点でいいものを届けたいというお気持ちで動いてくださります。
今後の企画も楽しみですね!
グラフィックレコードを書いてくださったネコっちさん
ネコっちさんにグラレコのお仕事をお願いしたいという方は、ウェブサイトをご確認ください!
生徒だった皆さん
終了後も学び続ける姿勢と、終了後も私の講義を聞きにきてくれたことに、感謝と尊敬をしています。本当にありがとうね。
書籍・セミナーなど
紹介した書籍
私の著書『配色デザイン良質見本帳』
まずは図書館で借りて、お役に立ちそうでしたらお手元にて活用してくださいね。
最後に
Schooの講義をご視聴くださった皆様がとてもあたたかく、講義にも積極的に参加・コメントしてくださって、私自身もとても楽しい時間となりました。
みなさんのお仕事のお役に立てること、人生の中で起きることが少しでも良くなったり、楽になったり、楽しくなることを祈っています。
ご参加ありがとうございました。
執筆者:たじま ちはる
大阪芸術大学を卒業後、制作プロダクション、広告代理店、企業内のデザイナーを経て、2017年に独立。グラフィックデザインとウェブデザイン双方の分野で、「目的を達成するために、誰に何をどんな手段で届けるか」というマーケティング段階から制作にたずさわる。
実務で得た知識を発信することにも意欲を持ち、数百人規模のイベントに登壇するかたわら、大学や社会人向けスクールにて教鞭を執る。近著は『配色デザイン良質見本帳』(SBクリエイティブ)。
Twitter @DesignHumore